家庭用ロボットについて

先日のVC講演会でも話題に上っていたロボティクスなかで、特に家庭用ロボットが最近話題になってきています。

SOFTBANKはPEPPERをすでに販売していますが、まだ生産が追い付いていないようです。当面はB2Bでの販売が続くと思いますが、将来的には家庭に普及してくるかと思われます。

一方で、アメリカのロボットベンチャーも家庭用ロボットを実用化して販売しています。

JIBO

こちらはより小型で移動はしないタイプですが、その分安価で家庭普及を目指しています。

両者の動画を見比べて気づくのは、アメリカのJIBOはどちらかと言うと機能やメリットについて説明しており、タブレット端末が人工知能を搭載した秘書的な要素を強調している様に感じるのに対し、SOFTBANKのPEPPERは機能的な話題は触れておらず、どちらかと言うと情緒的なシーンを使ってどのような生活がロボットとともに始まるのかという点を強調しているように感じます。

さらに、SOFTBANKのPEPPERを見ていて思うのは、より日本人の感情や性格に合わせた設定をされている様に感じます。動画においても、やつあたりされる、ふてくされる、照れるといったまるでロボットが感情があるかのように動いています。

この動画を見て思い出すのは、故手塚治虫氏の火の鳥に出てくるロビタです。

このロボットでありながら感情を持とうとするくだりはなんだかPEPPERとダブります。

そうすると、近い将来この漫画でも描かれていた様なロボット倫理や、捨てロボット、虐待等の問題もそう遠からず出てくるのではないでしょうか?

日本は家庭型ロボットの先駆けとしてSONYがAIBOを生産販売していましたが、家の実家にあったAIBOの最後もなんだか物悲しいものを感じました。たかが機械ですが、そこに人間とコミュニケートすつ能力が付加されると、ただの物から生命に近いような存在へと変わり、様々な倫理上哲学上の課題が出てくるように思います。

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