<独り言>想像と創造、作ると創る

よくビジネスの世界でPRやキャッチフレーズを見ると価値を創造するや新しい事業を創造する、価値創りや新しい可能性を創造するなど、「創造」や「創る」といったキーワードが良く目立ちます。街中や新聞、経済紙等でもよく目にします。

どうも私はこの言葉にあまり共感できないことが良くあります。アントレ、スタートアップの仕事を始めようというのにこう言った言葉に惹かれないというのはちょっと問題があるように思えますが。どうも耳触りが良く巷で多発されている気がします。

そもそも、創造とは無から新しいものを生みだす。神が世界を創造するなどの語句として使われているのが本筋の様な気がしますが、そのスケール感や荘厳なイメージから、キャッチフレーズやビジョンに盛り込まれていると思うのです。

だけど、我々人間ってそんなに無から物を創っているかなぁ感じるわけです。

それは、無から新しい物を創り上げたらそれはすごいことだし、世界を変えるものだと思いますが、意外とイノヴェーションって無からはできてなくて、今までの経験の連続や、物事の積み重ねの中から出来ているのではないでしょうか?

よくアントレプレナーが誤解するのは、「まったく新しいものを世界に生み出して世界を変えてやる」と意気込むのですが、全くないものにはマーケットが無いのです。そもそもなかったものをどうやって人々は欲しがるのだろう?

スタートアップの成功事例としてるのは、現在ある供給と、需要の間にあるギャップを見つけだし、それをブラッシュアップすることでビジネスモデルを回すというのが良くあります。

エジソンだって、無から電気を創りだしたわけではなく、元々自然界にあった電気を人間が使える形に作り上げたわけです。

そうすると、アントレプレナーは創造することより、何が人々に必要とされているのか、何が問題となっているのかを想像できる能力の方が重要だと私は思っています。

なので、AS-ACCELERATORも無から創造するのではなく、今ある状況と現実をしっかりを把握し、そこから何が問題なのか、何が可能性として埋もれているのかを想像し、それを引っ張り出してBUILD-UP作り上げることがビジネスの成功のカギだと考えています。

なので、あまり肩肘を張って、ないもの探して独りよがりで創造するより、しっかりと現実を見極めながら必要なものを創造し作り上げる事業を展開、サポートしていきたいと思います。